分譲住宅の場所選び!あなたはどの位置の住宅をご希望ですか?
分譲住宅を購入する際、千里や世田谷、流山といった人気の土地の住宅にさえ建っていればよいという方もいますが、「住宅がエリアのどの位置に建てられているか」という問題は、決して無視できません。
この記事ではさらなる良質な分譲住宅選びを実現すべく、住宅セレクトにおける場所や位置のチェックポイントについて解説を行っていきます。
道路に面しているか否か
分譲住宅というのは基本的にいくつかの物件がエリアごとに集中して建てられている場合が多いです。住所として見るのであればそれほど大きな変化がないので「どうでもよい」と思われる方もおられるかもしれませんが、住宅がエリアのどこに建っているかでもかなり生活環境が変わってくるのです。
たとえば、購入を検討している住宅が道路に面しているかどうかという問題です。基本的に分譲住宅というのは端の方が道路と隣接しているケースが多いです。もし、駅や周辺施設へのアクセスを考えるのであれば、できるかぎり道路に近い住宅の方がよいと考えられるでしょう。自動車を所有しているのであればなおさらかもしれません。
しかし、道路に面していると騒音問題が発生する可能性があります。特に、交通量の多いエリアの分譲住宅を購入した場合は夜中でも通行する車の量が減らず、かなり煩わしく感じられるという方もおられるでしょう。これに関してはアクセス性の良さを取るか、騒音問題の解消を取るか、人によって大きく別れるところではないでしょうか。
日当たりは良好か
ふだんそれほど家事をしない方はピンとこないかもしれませんが、日当たりの問題も決して無視することはできません。一般的に分譲住宅はおおむね日当たり良好である場合が多いですが、どうせならば最適な日照環境の恩恵を受けたいものですし、中には例外としてまったく日が当たらない場所というのも存在します。
分譲住宅の日当たりに関して、方角的に南側に位置している物件には人気が集まり、反対に北側の物件はそれほど人気がないとされていますが、これに関して決定的な根拠はありません。たとえ南側であったとしても付近に高層ビルや高さのある建築物が存在すれば、日当たりは良好と言えないはずです。だとすれば、これは実際に現地を訪れ、その日当たり確認するしかないでしょう。
駅近か、あるいは駅遠か
分譲住宅を扱っているサイトにおいて、駅から徒歩数分しか離れていないいわゆる「駅近」な物件はある種の評価点として確立しています。確かに、通勤や通学の手間を考慮すれば駅から近いというのは大きなアドバンテージであり、メリットしかなさそうに思えます。
しかし、日本の住宅事情はそれほど単純ではありません。駅近物件は場所的なメリットだけではなく、デメリットも有しているのです。たとえば、やはり値段についてでしょう。駅から近いというだけで、その土地や物件の価格というのは大幅に上昇します。たとえ駅から遠い物件と比べてクオリティに悪い意味で差があったとしてもです。
また、駅から近いということは、ほとんどの場合建物が密集している場所でもあります。付近にマンションや商業施設等が立ち並び、人の生活音が絶え間なく聞こえる環境です。それに加え、駅周辺の環境によっては治安がよろしくない場合も考えられ、そのような状況では安心して生活を送れないという方もおられるでしょう。
駅から遠い物件であったとしても、自転車や自動車を活用すればその差をわずかな手間で埋めることは十分にできます。よって、駅近が本当に自分にとって優先すべき要素なのかを、しっかり考える必要があると言えるでしょう。
自然が近いのはいいことか
森や山といった自然のそばに位置している分譲住宅というのは人気が高い傾向があります。マイナスイオンによるヒーリング効果や子どもの情操教育へのポジティブな影響、都市部の喧噪とは無縁であるといったような数々のメリットがその理由でしょう。確かに、そうした自然が近い物件の多くは快適性が高く整えられています。しかし、中には森や山が近くにあることで、逆にデメリットを被る可能性もあり得るのです。
もっとも懸念されるのは昆虫の飛来でしょう。生息地がすぐ近くにあるということで昆虫が住宅エリアまでやってくる可能性が高く、虫嫌いの方にとっては困りものです。特に池や湖が近い場合、夏場には蚊の大量発生が予想されます。
それに加えて商業施設や駅から遠くなってしまいがちであること、舗装が不十分であるため通勤通学が大変であるということ等も挙げられます。こうした自然の豊かさを特徴とした住宅を検討される場合は、やはり実地の入念な見学が必要となるでしょう。・