分譲住宅や建売住宅の寿命は短い!?一戸建ての寿命事情
何千万も出して、さらには長期的なローンを組んでまで購入するのですから、分譲住宅や建売住宅にはできれば一生住みたいと望む方も多いでしょう。
せっかく流山の一等地の住宅を購入したのに、寿命だからといって手放すのはいい気分ではありません。
この記事では、分譲住宅の寿命それ自体だけではなく、対策についても解説します。
分譲住宅、建売住宅の寿命はおよそ20~40年
さて、気になる分譲住宅の寿命についてですが、これはおおよそ20~40年と言われています。根拠としては、材質の劣化です。いくら丈夫な素材を使っていたとしても、住宅が常に外気に晒されている以上、時間の経過によって表面が傷み、内部が腐食していくという減少は避けられません。そうした素材の劣化時間を考慮していくと、こうした数値が導き出されるのです。
とは言え、どのような素材が使われているかによって住宅の寿命は多少変動していきます。基本的に木造住宅の場合は20~30年ですが、コンクリート住宅の場合はものにも寄りますが40年を超えるともされています。この差が生じる理由としては、耐久性の問題でしょう。木造住宅はあたたかみや通気性等の点においてコンクリート住宅より優れてはいますが、寿命の点ではやはり多少劣ってしまいます。
日本の住宅は寿命が短い傾向にある
ところが、世界の住宅寿命事情を考慮した場合、少々「おや?」と思える点が浮かび上がってきます。それは、寿命の長さについてです。たとえばヨーロッパの住宅の寿命はおおむね60~80年とされており、日本の住宅のおよそ倍以上となっているのです。このように差が生じる理由は多岐に渡ります。
まずひとつが日本の気候です。高温多湿の日本においては住宅にとって基本的に好ましい環境とは言えず、劣化が早いのです。そしてもうひとつが、かつての高度経済成長期やバブル経済期において「質より量」が重視され、その年代に量産された住宅が平均的な寿命を下げています。
とは言え、近年では日本独自の気候にも対応できる素材の開発や質への注目の高まり等も相まって、寿命の長い住宅も登場しています。
寿命が近づいた住宅への対策とは
さて、それでは住んでいる住宅の寿命が近づいてきた場合、どのような対策を立てればよいのでしょうか。もっとも効果的と言えるのはその住宅を引き払って別の住まいを探すことですが、これはさすがに本末転倒すぎるので除外します。
そうなってくると有効な対策として考えられるのは、「リフォーム」および「建て替え」です。このふたつの違いについてですが、リフォームは柱や梁等の土台となる部分以外をすべて一新するのに対し、建て替えは土台含めてすべてを一旦壊して建て直してしまいます。
もし、これまで住んでいた住宅に思い入れがあるならば、リフォームがおすすめです。すべてを壊してしまう建て替えとは異なり、この方法であればそれまでの住宅の構造を活用することができます。建て替えに比べて費用を抑えられるのもうれしいポイントです。しかし、もし土台や基礎の部分に問題が生じた場合はその改修に追加費用が発生したり、そもそもリフォームが難しいといったこともないとは言い切れません。
住宅に関してとにかくすべてを新しくしたいのであれば、建て替えがよいでしょう。間取り等も変更できるので、二世帯住宅への切り替えにも有効です。しかし、費用が高くなる上に、建て替え工事中は仮住まいに短くない期間住み続けなければならないといったデメリットもあります。何より、思い入れがある方にとって住宅が壊されるのを見るのはつらいものです。
住宅の寿命を伸ばすためのコツ
そうしたリフォームや建て替えに頼らず、できる限り住宅寿命を伸ばすにはどうすればいいのでしょうか。もっとも有効な方法は、定期的なメンテナンスの実施です。
プロによる診断で住宅の傷みや破損を早めに発見することができれば、そこから広がる劣化を防止することができます。もちろん定期的な出費も必要にはなってきますが、リフォームや建て替えの費用よりははるかに安価です。
それに加え、災害への備えとして各種保険への加入もおすすめしたいです。保険というのは万が一対象の現象が発生した際に対応してくれるだけではなく、日々の住宅に関する悩みにもしっかり相談に乗ってくれます。
修繕費用のフォロー等の面でも非常に有効な方法なので、できる限り加入しておきましょう。そうした地味ながらも周到な備えの数々が、愛着あるマイホームに長く住むための大きな秘訣となっていきます。