分譲住宅にカーポートを後付け設置できる?注意点なども紹介
かつての分譲住宅にはガレージ付きという物件がありましたが、近年はあまり見かけなくなりました。家との間に造られていた塀も設置せず、分譲住宅も様変わりしています。住み始めてからカーポートを設置したい場合、後付け設置は可能なのでしょうか?また設置する場合どのような注意点があるのかなどを紹介します。
分譲住宅にカーポートは後付けできる?
分譲住宅にカーポートは後付け可能ですが、いくつかの注意点があります。
種類によって価格が変動する
カーポートにはいろいろな種類があり、形状や素材などによっても価格が変わります。カーポートの形状は片側タイプと両側タイプがあり、両側タイプは柱の数が多いのでしっかり支えることが可能ですが価格は割高になります。
将来を考えて大きさを決める
カーポートを設置する際には、将来を考えて大きさを決める必要があります。車を増やしたり自転車置き場が必要になったりしないかなどを検討しておきましょう。1台用のカーポートより2台用のカーポートを設置すれば、自転車や車が増えても対応できます。
エクステリアのデザイン性などのバランスをとる
カーポートの後付けをすると、エクステリアとのバランスが悪くなる可能性は大きいです。なるべくバランスをとるようにして、配置などを考えましょう。
近隣住宅に配慮する
カーポートの設置場所も重要で、近隣住宅に近づけすぎると隣人の庭に雨水が入り込んでトラブルになりかねません。またカーポートが道路に近づきすぎると、屋根がはみ出し建築基準法違反になってしまいます。
建築確認申請が必要不可欠
柱と屋根だけのカーポートでも、建築確認申請が必要となります。ただし、「建築物の床面積が10㎡以下」「建築位置が防火地域、もしくは準防火地域ではない」の2つの要件を満たしていれば建築確認申請は不要です。このようにカーポートを後付けすることは可能ですが、上記のようなポイントに注意して設置する必要があります。
カーポートのメリットや特徴
それではカーポートを付けるとどのようなメリットがあるのでしょうか?特徴などを紹介します。
天候に関係なく乗り降りができる
カーポートがあると、雨や雪が降っていても気にすることなく乗り降りができます。濡れずに車の乗り降りができるのは、大きなメリットといえるでしょう。
車が長持ちする
車は雨風や鳥の糞、紫外線によって、塗装やゴムの部分などが劣化していきます。カーポートを設置するとある程度防げるので、劣化を遅らせることが可能になります。
車内温度の上昇を防ぐ
直射日光が当たらないので、車内温度の上昇を防げます。屋根がない場合と比べると、車内が高温になることなく快適に乗車できます。
カーポートを設置するうえで注意すべきポイントとは?
カーポートを設置する際に注意しなければならないポイントを紹介します。
設置場所を考える
カーポートの設置場所には注意が必要で、建物やエクステリアとの距離を考えて設置しなければ、地震や台風などで傷ついてしまう可能性があります。カーポートに樹木が覆いかぶさったり、カーポートの屋根を突き破るような状態になることもあり得るので、設置場所に樹木がある場合は伐採などを検討しましょう。また隣家に迷惑にならないような配慮も必要不可欠です。
雪が多い地域や急傾斜地の対処
雪が多い地域では、雪の重みで破損しないものを選択しなければなりません。また急傾斜地では、柱を設置する場所の土壌がしっかりしているかの確認が重要です。万が一カーポートが破損すれば、車や建物が傷ついてしまいます。
カーポートの柱の位置と車のドアとの兼ね合い
カーポートの柱の位置と車のドアとの兼ね合いは大きなポイントだといえます。車のドアの開閉が困難な位置に柱をたててしまうと、圧迫感を感じるだけでなくとても不便です。
カーポートの大きさを考える
先に述べたように、車が1台しかないので1台置けるスペースがあればよいという考えは、将来を見越していないことになります。たとえば将来大きなサイズの車に乗り換えたり、自転車やバイクを購入する可能性があります。
そして台数を増やすということも考えておかなければならないでしょう。結果として、自転車置き場を兼用できるカーポートが望ましいです。費用はアップしますが、大きいサイズのカーポートの選択がおすすめです。
まとめ
分譲住宅にカーポートを後付けできるのか?またできる場合の注意店などを紹介しました。はじめからカーポート付きの分譲住宅を選ぶことも可能でしょうが、実際住んでみて必要性に気づく人が多いのかもしれません。後付けする際に注意しなければならないポイントは、将来を見越して大きさを決めることです。
自転車やバイクを購入したり、車の台数が増える可能性があるため、大きいサイズにするのが望ましいです。カーポートがあることで、雨や雪、紫外線から車を守ることが可能になります。後付けを検討している人は、数社に相見積もりをとるようにしましょう。各会社の見積もりを見比べて、自分に適したところに依頼するのが賢明です。