分譲住宅は値引きできる?値引きするときの注意点やタイミングなども紹介
分譲住宅は土地も含めて販売され、完成した建物を見て購入します。購入すればスムーズに入居できるメリットがあり、リーズナブルな価格も人気を得ている要因かもしれません。今回は、分譲住宅に対して値引き交渉は可能なのか?可能であるなら注意点やタイミングを探りましょう。
分譲住宅は値引きができる?
分譲住宅は、値引き交渉ができる可能性が高いといえます。その理由として考えられるのは、分譲住宅は完成した状態で販売されていることにあります。つまり値引きすることで、仕様を変更する必要がないからです。
注文住宅の場合は、値引き交渉イコール仕様を見直すということにつながります。分譲住宅の値引きにおいては、価格が互いに折り合えばよいということになります。とくに長い間売れていない物件は値引き交渉がしやすく、売主も新築物件でなくなってしまう前に値引きに応じたほうがメリットになります。
理想の値引き相場はどのくらい?
分譲住宅の値引きが可能な範囲は、販売価格の3%が相場とされています。そして価格の端数を引いてくれるケースが少なくありません。また値引きは100万円以下とされており、大幅な値引きは難しいということを覚えておきましょう。
分譲住宅を値引きするときのポイントとは
それでは、分譲住宅をうまく値引きしてもらうポイントを探っていきましょう。
分譲住宅の値引き交渉についてしっかり把握しておく
分譲住宅の値引きができるかどうかは、交渉の時期やタイミング、売主の状況によって変わってきます。大切なのは値引き交渉についてしっかり把握し、値引き交渉を成功に導いていくことです。
仲介手数料の節約
分譲住宅を購入する際、仲介手数料は大きく節約できる可能性があります。購入するときには、本体費用と諸費用(登録免許税、不動産取得税、火災保険、仲介手数料など)がかかってきますが、値引きの可能性が高いのは仲介手数料となります。
経験豊富な営業マンに依頼する
分譲住宅を少しでもお得に購入するには、経験豊富な営業マンに依頼することが望ましいです。地域の情報に詳しい営業マンなら、うまく値引き交渉ができるはずです。
分譲住宅を値引きするベストなタイミングとは?
分譲住宅の値引き交渉は、値引きしてもらいやすい時期と難しい時期があります。値引きのタイミングを間違えると、値引き交渉は困難になります。それではどのようなタイミングで値引き交渉をすればよいのでしょうか?
建物完成後に交渉する
分譲住宅の販売は、建物が完成する前から始まります。建物が完成してからは、値引き交渉ができる可能性があります。売却済みでない物件があるなら値引き交渉を試みるのもよいでしょう。
完成後1年程度経過後に交渉する
分譲住宅を新築物件として販売できるのは、建物が完成してから1年以内となっています。1年以上経過すると「未入居中古物件」という扱いとなり、新築としての価値は下がってしまいます。新築物件でなくなれば相場より価格が下がってしまうため、値引き交渉ができる可能性は大きいです。
売主が販売を急いでいるときに交渉する
売主が早く販売したいと思っている場合は、値引きの交渉がしやすいタイミングです。できるだけ新築物件として販売したいので、完成から9か月を経過する頃がグッドタイミングかもしれません。
決算時期や年度末に交渉する
多くの企業が年度末の3月が決算となっているため、3月は値引き交渉がしやすい時期といえます。つまり決算時期が値引き交渉しやすいタイミングということです。営業マンも決算時期に売り上げを上げるために、値引き交渉に応じる可能性は大きいです。事前に決算時期を把握しておくことが大事です。
消費税増税前に交渉する
消費税は何度か増税されており、増税前に駆け込み需要というのも起きている現状があります。増税によって消費者の負担が大きくなり、売主も増税前に売ってしまいたいと考えるでしょう。このタイミングで値引き交渉すれば、成功する可能性は大きくなります。
このように分譲住宅の値引き交渉に適した時期は、建物の完成前や完成後という経過のタイミング以外に、時期的なものも影響します。そして人気の分譲住宅は即完売する可能性があるので値引き交渉は困難でしょう。
まとめ
分譲住宅は値引きできるのかどうか?できるなら値引きするときの注意点やタイミングなどを見てきました。分譲住宅といってもさまざまであり、人気の物件もあれば、問い合わせが少ない不人気の物件もあります。人気の物件は即完売の可能性が高いため、値引き交渉は困難でしょう。売れ残った物件であっても、気に入った人が値引き交渉をすれば成功する可能性は大きいです。
分譲住宅の値引き交渉をするタイミングは、建物の完成前や完成後といった経過と時期的なものがあります。このタイミングを逃さず値引き交渉すれば、思った以上にリーズナブルな価格で購入できるかもしれません。事前に自分に適した分譲住宅をリサーチしておき、値引き交渉のタイミングを計りましょう。