分譲住宅が向いている人とは?住宅の特徴を理解して購入しよう!
住宅の購入を検討し『新築の一戸建てにしよう』と決めたとき、『分譲住宅ってどのような家なのだろう』と疑問に思う人もいるのではないでしょうか。そこでこの記事では、分譲住宅のメリット・デメリットを挙げ、分譲住宅が向いている人の特徴について紹介します。住宅の購入を検討しており、分譲住宅を視野に入れている人は、参考にしてください。
分譲住宅を選ぶメリット
分譲住宅は、既に敷地に建てられている住宅のことを指します。分譲住宅の購入はどのようなメリットがあるのか5つ解説しましょう。
■家を購入する前に実際の建物を確認できる
住みたい場所が決まったら、近隣に分譲地がないか調べましょう。よさそうな物件を見つけたら、分譲住宅の場合、実際に足を運べば完成済みの建物を見ることができます。外観、駐車スペースの広さや庭の様子などをチェックしておきましょう。
また、屋内では間取り、壁や床材の色合い、日当たりの確認もできます。キッチンやお風呂場などの水回りの設備も下見できるでしょう。自分が住みたい家なのか、空間を肌で感じながら検討できるのは分譲住宅ならではの特徴です。
■入居までの日程が決めやすい
分譲住宅は既に建物が完成しており、残る工程は購入者との契約と引越しのみです。購入時のローン設定など条件がさまざまあるため一概にはいえませんが、早ければ1~2か月程で入居できます。
■安く購入できる
分譲住宅と比較されるのが注文住宅です。注文住宅は間取りや内装材、キッチン、トイレ、お風呂など、気に入ったものをオーダーメイドしていきます。設計を進めていくと、グレードの高いものを選びがちです。結果、設計ができ上がると予算オーバーをしているリスクが懸念されます。
一方、分譲住宅は、建物は完成済みです。また、分譲地は建設会社が大きな土地を安く仕入れています。同時に複数の家をまとめて建てており、建設資材を安く調達して建設するので、個別で建てるよりも安く建設できるのです。
■敷地の形がキレイ
分譲地は、もともと田畑であった場所を住宅地として開発・整備して販売されることが多いようです。大きな敷地を効率よく分譲して販売されるので、敷地は正方形や長方形など、キレイな形のものが多いとされています。また分譲地は隣の住宅との敷地境界線も整えられているので、引越し早々近隣住民と越境物の問題でもめることはほとんどありません。
■新しいコミュニティ作り
大規模な分譲地であれば、近隣住民も同じようなタイミングで入居していることが多いようです。新生活スタートが同じタイミングであれば、近くの店舗などの情報交換ができ、良好な近所づきあいがしやすい環境ではないでしょうか。
分譲住宅を選ぶデメリット
メリットを述べてきましたが、当然デメリットも存在します。ここからは分譲住宅のデメリットを3つ解説しましょう。
■デザインが決まっている
事前に建物の確認ができるということは、間取りや内装などの変更はできないことを指します。自分たちで思い描いている家の形がある人にとってはデメリットです。
■付加価値をつけることができない
『最近は自然災害が多いから、耐震性能をアップさせたい』『子どもが小さく、物音などで近所迷惑になってしまうから、防音性能が高い住宅にしたい』など、建物に付加価値をつけることもできません。
■新築してから時間経過している物件も存在する
分譲住宅は基本的に建設会社のスケジュールで建築されます。物件によっては完成してから数か月経過しているものもあるでしょう。その間、現地見学会などで多くの人が出入りしている可能性があります。プライバシーのことを考えると、自分が住もうとしている住宅の内部を知っている人がいる、ということはあまり気持ちがよいことではありません。
分譲住宅が向いている人の特徴
分譲住宅は予算内にしっかりと収めたい人に向いています。注文住宅に比べて安くしやすいため、その分を家具や家電の予算に充てることもできるでしょう。間取りなどはベーシックなものでよく、インテリアに個性を出したい人には適しているのではないでしょうか。
また入居までを早く済ませたい人、仕事などで毎日忙しい人にも向いています。注文住宅とは異なり、設計打合せの時間は必要ありません。また、購入を検討しに現地見学をするなら、休日の1日あれば充分可能です。
反対に『どうしてもこのメーカーのシステムキッチンで調理をしたい』『個室の数より大空間のリビングを作りたい』のような強いこだわりがある人には、注文住宅をおすすめします。
ここまで分譲住宅のメリット・デメリットを解説してきました。分譲住宅は建物を見て判断ができる、注文住宅より割安で購入できるメリットがありました。一方で、間取りの変更などオリジナリティが出せないなどのデメリットも頭に入れておきましょう。人生の一大イベントである住宅購入。今回の記事を読み、分譲住宅のことを理解したうえで理想の住まい探しをしてみてください。